全て一点もの!
ひときわ目を引くアート作品のような不思議な柄をブローチやヘアゴムに商品化した「感覚刺激シリーズ」は、生活介護施設の利用者さんが作る全て一点ものの作品です。
感覚刺激シリーズは、障がいを持った方が生き生きと暮らせるようにと企画されたワークショップで生み出されています。
ワークショップから生まれた一点ものの商品
生活介護施設の利用者さんの中には、日常的に車椅子などに乗って生活をされている方も多くいて、ずっと上を向いて白い天井を見て過ごしている方になると、外部からの光や色、音の刺激が圧倒的に少ない世界で過ごされています。そんな方たちにも、いろんな画材や道具で絵を描いてもらい、色を感じてもらったり、考えたり、触り心地を体験してもらうためのワークショップを施設の職員さんと一緒に開催。
ワークショップの中で、次々に描かれる絵や模様は、これまで特に使い道がなく、置いておくと溜まる一方で捨てるしかなかったそうですが、なにげなく生み出された計算されすぎていない絵柄、あまり他では見ない珍しい模様を見たクリエイターから商品化したらおもしろいんじゃないか?というアイデアによって、紙や布の廃材に描いてもらい商品化が実現。こうして生み出されたのが感覚刺激のブローチやヘアゴムです。
地域連携型福祉プロジェクト
東京都墨田区初の地域連携型の福祉プロジェクト「すみのわ」。地域にある課題と、地域に眠っている技術や資源をうまく連携させ新たな価値を生み出す取り組みで、これは他の地域でも参考にできるアイデアがたくさん詰まったプロジェクトです。
日本の就労継続支援B型事業所で働く、障がいを持った方の工賃は、「1工程1円以下」で、1日に6時間、週に5日間働いたとしても、月に支払われる工賃は2万円ほど。そこではじまったこの「すみのわ」プロジェクトは、地域の資源を活かすという方法で、「1工程2円以上」の仕事を作ることを目標としています。
すみのわが始まった、東京都墨田区という地域には、昔から日用品の製造工場がたくさんありました。革、繊維、紙、布、ガラス、薬品、ゴムなど、多岐に渡る分野がこの地には集積しており、日々たくさんのものが生み出されています。しかし、ものを作る背景ではどうしても端材などのゴミが出てしまうため、それらの端材を提供いただき材料にし、それを地元のクリエイターが福祉作業所と共同で新しいものづくりを行う。魅力ある自主生産品を作ることで、福祉作業所に創造性のある仕事を生み出し、さらには工賃アップを実現しています。