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宮田織物は、1913年に久留米絣の工房として福岡県筑後市で創業。昭和40年に『わた入れはんてん(伴天・半纏)』の生産を開始すると、最盛期には年間で50万枚もの生産量がありました。他社の追従を許さない高品質なはんてん、独自の生地を使った婦人服ブランドの展開ができるのは、糸選びから、織り、デザイン、そして縫製や販売までを自社生産するこだわったものづくりがあってこそ。時代とともに変化し、進化を続ける織物メーカーです。
中わたは、はんてんの着心地や暖かさを決める重要な要素です。宮田織物のわた入れはんてんには、たっぷりの高品質な中わたが一枚ずつ手作業で入れられます。綿80%・ポリエステル20%のオリジナルブレンドには、布団のような暖かさと膨らみがあります。
宮田織物が織る生地は、和木綿(わもめん)と呼ばれるオリジナルの生地。糸を選ぶところからスタートし、シャトル織機(しょっき)と呼ばれる織機で、時間をかけてゆっくりと織り上げることで、空気を含みふんわりとした仕上がりです。たくさん織ることができない手間がかかる生地だからこそ、他には類を見ない生地です。
生命力の強い麻をイメージして織られたこの生地は、邪気を払う力や魔よけの意味を持つ柄になっています。
亀の甲羅をモチーフにした亀甲柄。遠目には無地のようにも見えるので、着用シーンを選ばない柄です。
50年以上続くはんてんづくりは、着る人のことを考えて高品質化、そして今のライフスタイルに合わせたモダンで粋な色や柄、デザインへと徐々に進化を続けてきました。部屋着だったはんてんは、外出着としても十分通用するアウターとしてや、お尻まで温めてくれるコートの代わりとなる防寒着へ。また、これだけ手間のかかる作り方と品質にも関わらず、アウターとして考えると価格がとてもリーズナブルなのも魅力の一つ。